自律神経失調症とヨーガ
自律神経は、生体の意思とは無関係に、内臓、血液の機能などを自動的に調整する神経系で、不随意神経系ともいわれます。
交感神経と副交感神経からなります。
このバランスが崩れますと自律神経失調症の症状が出始め、たとえば、肩こり、頭痛、便秘、下痢、動悸、冷え、のぼせなどの症状を招いてしまいます。
日中忙しく働いているときは、交感神経優位でありますが、強いストレスや、長期的に交感神経の時間が続くと、上手に交感神経と副交感神経のバランスが取れなくなり、交感神経が続いたまま、例えば夜を迎えて、眠れないなどの状態を引き起こしてしまいます。
この自律神経は、呼吸で、調和、バランスが図れるものです。
深い呼吸を1分間することで、お薬1錠分と同じ効果が得られると思っていただいて良いと思います。
悩みや心配ごとがあったり、忙しく一つのことに夢中になっていたりすると、人は呼吸が浅くなったり、呼吸を少しの間止めてしまったりもしてしまいます。
深い呼吸を意識することによって、自律神経の調和が保てるようになります。
例えば、便秘の方も普段から、交感神経が優位になり、体がリラックスできてないために、起こります。
人間はリラックスしている時に、涙、鼻水、便意などをいろんなものを出す力が出てくるのです。
ヨガをし始めると、お手洗いに行きたくなるのは、副交感神経が優位になった証拠です。
呼吸が乱れて浅くなると、なかなか深い呼吸に自分で戻すのは難しくなってきますので、
普段から、ヨーガなどで深い呼吸をすることを心がけておくことをお勧めします。
電車の移動中など、ちょっとした瞬間に意識するだけでも大分違ってきます。
呼吸は24時間してますので、いつでも呼吸を意識して深くすることを覚えていくと自律神経の調和はもちろん、呼吸はすべてもバランスにつながってきますので、人生のコントロールにまで作用していきます。
季節の変わり目などは、特に自律神経のバランスが崩れやすくなりますので、深い呼吸で、しっかり自律神経のバランスを図られてください。